高齢者の健康課題とは?課題ごとの対処法や認知症との関係についても解説


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近年、医療の進歩や生活環境の改善により、日本人の平均寿命は年々伸び続けています。長寿が当たり前の時代となった一方で、長く生きるからこそ避けられないのが健康上のさまざまなトラブルです。特に高齢期に入ると、体力や臓器の機能低下が目立ち、心身に多様な問題が表れやすくなります。
そこで今回の記事では、高齢者に多く見られる代表的な健康課題と対処法について、認知症との関係とあわせて解説していきます。
高齢者の健康課題とは
まず「健康課題」とは何を指すのでしょうか。これは、私たちが一生を通じて直面する可能性のある、健康の維持や向上に関わるさまざまな問題やリスクのことを意味します。
特に65歳以上の高齢者においては、平均寿命までは余裕がある一方で、「健康寿命」の終わりが近づき、これまで以上に心身の不調や生活上の困難といった課題があらわれやすくなります。
さらに、高齢者の健康課題は、それまでの生活習慣の積み重ねや健康への向き合い方が大きく影響します。人によって抱える課題の内容や深刻さは大きく異なります。そのため、高齢者の健康課題とひとくくりに語ることはできず、個々の状況に合わせた柔軟なアプローチが求められます。
高齢者の健康課題を理解するポイント
高齢になると、できないことが少しずつ増えていくのは自然なことです。しかし、その多くは「かつては問題なくできていたことが難しくなる」という変化であり、本人にとっては大きな戸惑いにつながります。周囲から見ると些細なことでも、本人にとっては「昨日までできたことが今日はできない」という喪失感が積み重なり、混乱や不安を抱えることも少なくありません。
こうした変化は避けられない老化の一部であり、決して異常なことではありません。そのため大切なのは、「すべてを元通りにする」ことを目指すのではなく、できる範囲で支える取り組みを重ねることです。過度な負担をかけず、少しずつ高齢者の健康課題に対して適切にアプローチしていくことで、安心して生活を続けられるようになります。
高齢者の健康課題と対処法
高齢者にあらわれる健康課題は、これまでの生活習慣や体の使い方など、いわば「人生の総括」として表面化してくる傾向があります。さらに、60代以降になると心臓病やがん、認知症といった加齢と深く関わる病気の発症率も高まってきます。また、加齢に伴う筋力や体力の低下は、気力や意欲の減退を招き、ときにはうつ状態の要因にもなります。
言い換えれば、この年代で「まったく健康課題を抱えていない」という人は珍しく、多かれ少なかれ誰もが何らかの不調や課題と向き合っています。だからこそ大切なのは、「健康課題をなくすこと」を目指すのではなく、「健康課題とうまく付き合い、どう対処していくか」を考える姿勢です。病気や不調を過度に恐れるのではなく、適切な対策を取りながら、自分らしい生活を続けていくことが求められます。
高齢者の健康課題①生活習慣病
生活習慣病とは、食事や運動、喫煙など、これまでの生活習慣が深く関わるとされる疾患の総称です。代表的なものには高血圧、糖尿病、脂質異常症などがあり、これらは単独で問題となるだけでなく、脳卒中や心疾患、さらには認知症の発症リスクを高めることが知られています。
高齢者に多い生活習慣病は、若い世代と比べて症状や兆候がはっきりしない場合が多く、気づかないうちに進行していることも少なくありません。また、複数の病気を同時に抱える「合併症」を起こしやすい点も特徴であり、日常的な健康管理に注意が必要です。
高齢期の生活習慣病対策で大切なのは、「元通りに治す」ことや「完璧に改善すること」を目指すのではなく、病気を悪化させないようにしながら全体のコンディションを維持することです。違和感を覚えたり、生活上で不便を感じた時には、自己判断せず専門医に相談することが安心につながります。
高齢者の健康課題②体力や筋力の低下
加齢に伴い、多くの高齢者は筋力や体力の著しい低下を経験します。その結果、起こりやすいのが「フレイル(虚弱)」や「サルコペニア(筋肉量・筋力の低下)」と呼ばれる状態です。これらは単に体が弱るだけでなく、生活の質(QOL)の低下に直結し、日常生活を大きく制限する要因となります。特に進行すると寝たきりの原因となることも多く、体力と筋力を維持することは高齢期の生活を守るうえで欠かせません。
さらに、運動量や活動量が減ることで脳への刺激が乏しくなり、うつ状態を招いたり、認知症のリスクを高めることもあります。そのため、体を動かす習慣は心身の両面において非常に重要です。 とはいえ、高齢者が無理に運動をおこなうと、転倒や骨折などのリスクが高まります。くわえて、近年の猛暑では熱中症の危険も見逃せません。したがって、歩行が不安な場合には杖を使う、外出は涼しい早朝におこなうなど、安全面に配慮した工夫が必要です。無理をせず、できる範囲で継続できる運動を取り入れることが、体力の維持と健康寿命の延伸につながります。

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高齢者の健康課題③骨・関節のトラブル
高齢になると、骨密度の低下による骨の脆さや、長年使ってきた関節の摩耗によって、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。長時間の歩行が難しい、立ち座りに苦労する、階段の上り下りがつらい、といった症状は、多くの高齢者が抱える典型的な悩みです。
実際、要支援や要介護の原因をみると、関節疾患や転倒・骨折は全体のおよそ2割を占めています。つまり、骨や関節の不調は生活の自立度を大きく左右する課題であり、日ごろからの予防やケアが重要です。
とはいえ、足腰の痛みを理由に活動を避けてしまうと、筋力低下が進み、さらに動けなくなるという負のサイクルに陥りかねません。そのため、痛みがある場合でも可能な範囲で体を動かすことが必要です。ただし、痛みがある場合には自己判断で無理をせず、医師に相談しながら安全に行える運動を取り入れることが大切です。適切な治療と生活習慣の工夫を組み合わせることで、骨や関節の健康をできる限り守ることができます。
高齢者の健康課題④口腔・嚥下機能の低下
加齢に伴い、歯や歯ぐきなどの口腔トラブルに加えて、食べ物を飲み込む嚥下(えんげ)機能の低下があらわれやすくなります。これらは食べるという生活の基盤に直結するため、放置すると食事の楽しみや栄養状態、ひいては日常生活の質にも大きな影響を及ぼします。
また、口まわりの小さな衰えを見過ごしていると、咀嚼(そしゃく)や嚥下の機能が徐々に低下し、食べる力の障がいや全身の機能低下につながる負の連鎖、いわゆる「オーラルフレイル」に陥る危険があります。オーラルフレイルは初期には気づきにくいため、早めのチェックと対処が重要です。
口腔の問題は歯科での適切な治療やケアで改善できることが多く、咀嚼や嚥下もトレーニングやリハビリで機能が向上する場合があります。「年齢だから仕方ない」と済ませず、歯科受診や専門家の相談で必要なケアや運動を確認し、ひとつずつ対処していきましょう。
高齢者の健康課題⑤視力・聴力の低下
高齢になると、目や耳といった感覚機能の衰えが目立つようになります。特に視覚では、緑内障(視野の一部が欠ける病気)や白内障(眼球内のレンズが濁る病気)といった疾患が増加し、放置すると失明のリスクにつながる可能性もあります。
一方で、聴覚においても加齢による変化があらわれます。多くの場合、高音域から聞き取りにくくなる形ではじまり、会話が不明瞭に感じたり、人との交流を避けるきっかけになることも少なくありません。
こうした視力・聴力の低下は、日常生活の不自由さだけでなく、外出や人付き合いの減少を招き、結果として心身の健康にも影響を与えます。そのため、見えづらさや聞こえづらさを感じたら早めに眼科や耳鼻科を受診することが大切です。適切な治療や補助具の利用によって、生活の質を大きく改善できる可能性があります。
高齢者の健康課題⑥認知機能の低下
高齢になると、「人の名前がすぐに出てこない」「冷蔵庫を開けて、何を取りに来たのか忘れてしまう」といったもの忘れが増えてきます。こうした変化は脳の老化に伴う自然な現象でもあり、ある程度は避けられないものです。
しかし、注意が必要なのは、こうしたもの忘れの中に認知症の初期症状が隠れている可能性があることです。「年齢相応の範囲なのか、それとも進行が早いのか」を意識して確認することが大切です。
特に退職後、日常生活が単調になり、複雑な判断や思考をする機会が減ると、認知機能の低下が気づかれにくくなることがあります。そのため、生活がシンプルになる高齢期こそ、自分や家族の認知機能を定期的にチェックし、必要に応じて専門医の診断につなげることが重要です。
高齢者の健康課題⑦精神・心の健康
高齢期になると、うつ症状など精神面の不調が増える傾向があります。一般に「うつ」と呼ばれる状態は、気分の低下や意欲の喪失など、精神の活動全般に影響を与えるものです。気分が沈むと、常にくよくよしたり、物事に集中できなかったり、考えがまとまらなかったりすることがあります。行き過ぎると、体に目立った異常はなくても布団から出られないほどの無力感を感じることもあります。
高齢者がうつになりやすい背景には、加齢に伴う心身機能の低下や、退職など生活環境の変化が重なることがあります。これまでのように体も心も元気に動かない状態で心境の変化を受け入れにくくなるため、うつ症状が出やすくなるのです。
さらに、高齢者のうつは認知症の前触れとしてあらわれることも少なくありません。うつの症状が見られる場合は、自己判断で放置せず、早めに専門医に相談することが重要です。適切な治療やサポートを受けることで、心身の健康を保ちやすくなります。

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高齢者の健康課題と認知症の関係
これまで紹介してきた高齢者の健康課題は、認知症の発症リスクを高める要因としても知られています。
認知症とは特定の病気の名称ではなく、「認知機能の低下によって日常生活や社会生活に支障が出ている状態」の総称です。高齢期の健康課題を放置すると、体や心の機能が徐々に悪化し、その結果、認知症のリスクが高まる可能性があります。
そのため、高齢者の健康課題に対して適切にアプローチし、心身ともに健やかな状態を維持することが重要です。日々の生活でできることを整え、生活習慣や体力、精神面の健康を保つことは、認知症予防につながるだけでなく、高齢者が自立した生活を続け、生活の質を高めることにも直結します。
高齢者の健康課題への総合的な対策
かかりつけ医をつくる
高齢期の健康管理には、信頼できる「かかりつけ医」を持つことが非常に重要です。かかりつけ医とは、総合的な健康状態を把握し、日常の体調の変化や些細な不安も相談できる身近な医師のことを指します。
かかりつけ医がいない場合は、まず地域の個人医院で定期的に受診できる医師を見つけることをおすすめします。総合病院は患者が集中しやすく、急な症状の対応が難しくなることがあります。そのため、個人医院で気軽に相談できる体制を整えておくと安心です。また、医師を選ぶ際は、話しやすく、説明がわかりやすく、安心感を持てる医師であることが大切です。
かかりつけ医を探す際には、厚生労働省の「医療機能情報提供制度(医療情報ネット)」を活用すると、自分に合った医師や医療機関を効率よく探すことができます。こうした仕組みを利用して、安心して相談できるかかりつけ医を持つことが、高齢者の健康管理における第一歩となります。

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定期健診を受診する
高齢期だからこそ、定期的に健康診断を受けて自身の健康状態を確認することが大切です。現状の健康課題を把握することで、具体的な生活改善や病気の早期発見・早期対応につなげることができます。
働いている方は、職場で実施される健康診断をきちんと受けましょう。退職後の方でも、自治体によっては高齢者向けに無料または低額で健康診断を実施している場合があります。こうした制度を活用すれば、費用負担を抑えながら健康チェックが可能です。
また、通常の健康診断に加え、がん検診や認知症検査などが受けられる場合もあります。定期的な健診を活用することで、病気の兆候を早く発見でき、生活習慣の改善や必要な治療につなげやすくなります。
さらに、歯科、眼科、耳鼻科などの定期健診も重要です。口腔や視力・聴力の異常を早期に発見できれば、治療のタイミングを逃さず、症状の悪化や治療コストの増加を防ぐことにもつながります。
定期健診は単なる「病気を見つけるためのもの」ではなく、高齢者が安心して自立した生活を続けるための、重要な健康管理の手段のひとつです。
転倒予防のための取り組み
高齢になると、日常生活の中で体の不自由さを感じる場面が増えてきます。そのため、あらかじめ「転倒しやすい場所」を把握し、工夫や対策を講じておくことが重要です。
実際、高齢者の家庭内事故の原因の約8割は転倒によるものとされており、介護が必要になる主要原因のひとつも転倒や骨折です。そのため、家の中で転倒を防ぐ取り組みは、介護予防の観点からも非常に有効です。
具体的には、階段には手すりを設置する、段差には踏み台を用意する、お風呂場には滑り止めマットを敷く、といった工夫が挙げられます。これにより、日常の動作で転倒するリスクを大幅に減らすことができます。
さらに、手すりや安全設備の設置には、介護保険が適用されるケースもあります。費用面の負担を抑えながら、安心して生活できる環境を整えることが可能です。高齢者の自立した生活を守るために、早めの準備が大切です。
適度に外出・運動をする
高齢になると、無理に意欲的な運動をするよりも、日常の中で自然に体を動かす機会を増やすことが大切です。激しい運動はケガのリスクが高まるため、まずは日常生活の中で歩く時間を意識的に増やすことが効果的です。
たとえば、犬の散歩や庭の手入れ、買い物など、家から出る用事を活用して歩く習慣をつけましょう。厚生労働省の高齢者の推奨歩数は1日およそ5,000~6,000歩程度です。最初から無理に達成を目指さず、少しずつ歩数を増やしていくことがポイントです。
高齢になると筋肉がつきにくくなるため、運動の目的は「筋力・体力を維持すること」に重点を置きましょう。運動への意欲がある場合は、水中ウォーキングや椅子を使った筋トレなど、ケガのリスクが少ない方法で取り組むと安心です。
適度な運動は、体力や筋力の維持だけでなく、認知機能や気分の安定、生活の質の向上にもつながります。日常生活に無理なく取り入れられる運動習慣をつくることが、高齢期の健康管理において非常に有効です。
高齢者向けのサポートを活用
高齢期には、加齢に伴う体や心の不安、生活上の困りごとなど、高齢者特有の悩みが増えてきます。こうしたときに相談できる窓口やサポート先を知っておくことは、安心して生活を送るうえで非常に重要です。
その代表的な窓口が「地域包括支援センター」です。地域包括支援センターは、高齢者とその家族の生活全般に関わる総合的な相談窓口として、おおむね中学校区ごとに設置されています。
ここでは、住まいに関する相談や介護・福祉サービスの案内、健康維持や運動に関する教室の紹介など、幅広いサポートを受けることができます。困りごとや疑問がある場合には、まず地域包括支援センターに相談するとよいでしょう。早めの相談が、高齢者の安心した生活を支える大きな助けになります。

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家族以外のコミュニティに参加する
高齢になると、日常で関わる人やコミュニティには個人差が大きく出てきます。しかし一方で、加齢に伴い社会的なつながりの重要性はますます高まります。社会的孤立は認知症をはじめとする健康リスクを高めることが知られています。
また、高齢になると運動量が減りやすく、気分が沈みやすくなることがあります。そのため、意識的に外に出て、他者と交流する機会を持つことが大切です。自治体による健康教室や趣味のサークル、ラジオ体操、地域のボランティア活動など、さまざまな方法で社会的つながりを作ることができます。
ただし、合う・合わないには個人差があります。興味のあることから始め、無理なく続けられるものを選ぶことが継続のポイントです。こうした取り組みは、体と心の両面で健康を保つうえで非常に有効です。
まとめ
現代は「人生100年時代」とも言われるように、高齢になってもまだまだ先の人生があります。そのため、高齢期でも自らの健康を守り、増進させるための取り組みは、生活の質を維持するうえで非常に重要です。
そこで注目したいのが、『認知症と向き合う365』です。このサービスには、AIがMRI画像を解析する最新の脳画像分析システム「BrainSuite®」がセットになっており、通常では気づきにくい脳や認知機能の変化を把握しやすく、認知症の早期発見につなげやすいことが特徴です。
高齢だからこそ、長期的な視点で将来を見据え、日々の生活に取り入れられる健康習慣を一つずつ積み重ねていくことが大切です。こうした取り組みは、体や心の健康を守るだけでなく、将来の安心という意味でも大きな財産になります。
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【参考文献(書籍)】
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- 旭俊臣(2022). 早期発見+早期ケアで怖くない隠れ認知症. 幻冬舎
- 長尾和宏(2023). コロナと認知症~進行を止めるために今日からできること~. ブックマン
この記事の監修者

佐藤俊彦 医師
福島県立医科大学卒業。日本医科大学付属第一病院、獨協医科大学病院、鷲谷病院での勤務を経て、1997年に「宇都宮セントラルクリニック」を開院。
最新の医療機器やAIをいち早く取り入れ、「画像診断」によるがんの超早期発見に注力、2003年には、栃木県内初のPET装置を導入し、県内初の会員制のメディカル倶楽部を創設。
新たに 2023年春には東京世田谷でも同様の画像診断センター「セントラルクリニック世田谷」を開院。
著書に『ステージ4でもあきらめない 代謝と栄養でがんに挑む』(幻冬舎)『一生病気にならない 免疫力のスイッチ』(PHP研究所)など多数。