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健康への投資を考えている方へ!おすすめの健康投資5選を紹介

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近年、「投資」という言葉を耳にする機会が増えました。テレビやSNSでも「資産運用」や「NISA」などの言葉を頻繁に目にするようになり、実際に投資を始めた方も多いのではないでしょうか。投資にはさまざまな選択肢がありますが、リターンが期待できる一方でリスクもともないます。だからこそ、しっかり情報収集をしたうえで、自分に合った投資先を選ぶことが大切です。

そうしたなかでも、注目されつつあるのが「健康」への投資です。健康は、一度失うと取り戻すことが難しく、何ものにも代えがたい価値をもっています。特に、がんや生活習慣病・認知症などは、症状があらわれてからでは対処が難しくなるケースも少なくありません。だからこそ、早いうちから健康を維持するという視点をもち、健康投資を始めることが大切です。

しかし、「健康に良さそうだから」と、流行の健康法やサプリメントに飛びつくのはおすすめできません。体に合わないものを選んでしまうと、かえって健康を損ねてしまうこともあるからです。

大切なのは、まず自分の心身の状態を正しく把握し、そのうえで必要な対策を選ぶことです。こうした計画的な健康づくりこそが「健康投資」といえます。 今回の記事では、健康投資の基本的な考え方を解説するとともに、おすすめの健康投資先を紹介していきます。

健康投資とは

健康投資とは、「将来も健やかに過ごすために、今のうちから健康の維持・増進に時間やお金・労力をかけること」を意味します。投資と聞くと、どうしても金銭的なイメージを描きがちですが、健康投資はお金をかけることだけを意味しているわけではありません。

たとえば、栄養バランスのとれた食事を意識する、適度な運動を習慣にする、しっかりと睡眠をとる、といった「健康の基本」を日々ていねいに続けることも、立派な健康投資のひとつです。

こうした取り組みを早い段階から始めることで、生活習慣病や認知症などのリスクを減らし、将来的な医療費の抑制や生活の質(QOL)の維持にもつながります。日々の健康づくりは、長い目で見れば「将来の経済的負担の軽減」にもつながります。

健康は、何にも代えられない最大の資産です。そしてこの資産は、特別な何かではなく、毎日の食事や睡眠、運動といった基本的な生活習慣の中に宿っています。一見当たり前のように思える日々の行動こそが、将来の自分を支えるもっとも価値ある資産形成になるのです。

健康の価値とは

今、もし心身に不調がなければ、「健康であること」のありがたみを実感する機会は少ないかもしれません。私たちはつい、健康であることを当たり前のものとして過ごしてしまいがちです。ですが、人生のあらゆる体験やよろこびの土台には、心と体の健康が欠かせません。

たとえば、好きな歌手のライブを思いきり楽しむ時間や、家族と囲む食卓、趣味に没頭するひとときなど、こうした何気ない瞬間も、心身が健やかであってはじめて深く味わうことができます。

一方で、心身に不調があると、気持ちが沈みやすくなったり、物事を楽しむ余裕がなくなったりします。厚生労働省の調査によると、日本人の約15人に1人が生涯で一度はうつ病を経験するといわれており、心身の状態は私たちの人生の質に直結しています。

私たちの人生には、さまざまな困難もあれば、よろこびに満ちた瞬間もあります。そのどちらにおいても、心と体の健康が土台となります。 健康は、思っている以上に当たり前のものではなく、かけがえのない「資産」です。そして、この大切な資産を守り、育てていくための行動こそが健康投資です。日々の小さな積み重ねが健康という資産を増やし、将来の安心や日々のよろこびにつながっていきます。

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健康への投資が重要な理由

前述のとおり、健康は人生を支える土台であり、かけがえのない資産です。では、なぜ早期から健康投資を始める必要性があるのでしょうか。

昨今の医療技術の進歩は目覚ましく、人工関節や人工血液・人工網膜・インプラントなど、失われた身体機能を補う手段は次々と開発されています。

しかし、それらはあくまでも代替手段にすぎません。自分本来の体を完全に取り戻すことはできず、生活上の制限がともなうことも少なくありません。

さらに、多くの病気はある程度進行しないと自覚症状があらわれません。たとえば、認知症はその典型です。もの忘れや判断力の低下など、本人が気づいたときにはすでに日常生活に影響が出ているというケースも多くあります。

だからこそ、今の健康を「当たり前」と思わず、大切に育てていくことが重要です。もし今、あなたが大きな不調もなく過ごせているのであれば、それを維持するための心がけや習慣が立派な健康投資になります。特別なことをしなくても、食事・運動・睡眠・ストレスケアなど、日常生活の中でできる健康投資はたくさんあります。

健康は、一瞬で失われることもありますが、守るには時間と積み重ねが必要です。だからこそ、手遅れになる前に、健康投資を始めることが大切です。

ここからは、健康投資によって得られるメリットについて詳しく紹介していきます。

病気の予防ができる

健康投資の最大のメリットのひとつは、「病気の予防」です。毎日の生活習慣を見直し、心身の健康に意識を向けながら過ごすことで、糖尿病や高血圧・心筋梗塞などの生活習慣病をはじめ、さまざまな病気のリスクを減らすことができます。

もちろん、どれだけ健康に気をつけていても病気を完全に防ぐことはできません。しかし、早いうちから体のメンテナンスを習慣化しておくことで、病気の発症や重症化のリスクを抑えることが可能です。

たとえば、運動不足や偏った食事、慢性的なストレスは、心臓病や脳血管疾患、さらには認知症などのリスク要因にもなります。逆に言えば、運動や食生活・睡眠といった日常の要素に目を向けることは、将来の病気の予防につながります。

医療費を抑えることができる

健康でいることは、病気の予防になるだけではなく、将来的な医療費の削減にもつながります。健康状態を良好に保つことで病院に通う回数が減ります。薬や治療に頼る機会が少なくなれば、それだけ経済的な負担も小さくなるでしょう。

さらに、多くの病気は、症状が軽いうちに見つけて対応することで重症化を防ぐことができます。たとえば、定期的な健診や人間ドックを受けることで、初期段階の異変を早期に発見し、治療費や通院回数を抑えられる可能性が高まります。

このように、健康投資によって「予防→早期発見→早期対応」の好循環をつくることができれば、将来的な医療費や介護費用といった経済的な負担を大きく軽減することが期待できます。医療費の増大が社会全体の課題となっている今、個人として備えることは、自分自身の安心のためであると同時に、社会的にも価値ある行動だといえます。

生活の質が高まる

健康投資は、単に病気を予防するだけではなく、日々の暮らしをより快適で前向きなものにしてくれます。健康的な生活を送ることで心身の調子が整うと、集中力や気力が高まり、仕事や趣味に取り組む意欲も自然と湧いてきます。

「健康的な生活」と聞くと、ていねいな暮らしやロハス的なライフスタイルをイメージするかもしれませんが、必ずしも特別なことをする必要はありません。たとえば、「お風呂上がりにストレッチをする」「寝起きに一杯の白湯を飲む」といった、ちょっとした習慣の積み重ねでも十分に効果があります。

こうした小さな健康習慣は、体調の変化に気づくきっかけにもなり、早めのセルフケアや医療機関への相談につながります。将来への備えであると同時に、健康投資は「今この瞬間の生活の質」を高める手段にもなります。

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健康投資を始める際の注意点

ここまで、健康投資のメリットについて紹介してきました。では、実際に健康投資を始めるときは、どのようなことに注意が必要なのでしょうか。

健康投資とは、つまり「健康づくり」そのものです。名前に「投資」とあるため、何か特別なことを始めるような印象をもつかもしれませんが、実際には、日々の生活の中で自分の健康を損なわず、少しずつ積み上げていくことが基本になります。

そのためにもっとも大切なのは、「自分が主体となって行動すること」です。誰かにやらされるのではなく、自分の今の体調やライフスタイルに合わせて無理なく続けられる方法を選び、コツコツ積み重ねていくことが健康投資のカギです。

ここでは、健康投資を無理なく続けていくための注意点を3つ紹介します。

無理のない範囲で始める

健康投資は、長期的な目線でじっくり取り組むものです。だからこそ、最も避けたいのは「無理をして途中で燃え尽きてしまうこと」です。

健康は、短期間の我慢や努力を重ねて一気に手に入れるものではありません。むしろ、心身に過度な負担をかけると、かえって逆効果になることもあります。

意識したいのは、「心のコンディション」です。「今日はどうしても気が進まない」「やる気がでない」と感じたときは、無理に頑張ろうとせず、思いきって休むことも立派な選択です。いやいや続けていると、取り組み自体がストレスになり、継続が難しくなってしまいます。

継続が何よりも大切

金融投資と同じく、健康投資もすぐに結果がでるものではありません。だからこそ、何よりも大切なのは続けることです。

無理をせず、楽しみながら続けられるスタイルを見つけることが長く続けるためのコツです。たとえば、「お気に入りの音楽を聴きながら散歩する」「寝る前に5分だけストレッチする」など、自分が心地よく取り組める工夫をしてみましょう。

義務感ではなく、「自分のためにやっている」という感覚をもつことが、継続の原動力になります。

専門家のアドバイスを聞く

健康投資においても、金融投資と同じように専門家のアドバイスを取り入れることが大切です。

心と体の状態は人によって大きく異なり、自分では気づきにくいこともあります。たとえば、「気持ちは元気だけど、最近眠りが浅くてずっと疲労感がある」といった場合、外からは見えにくい課題が隠れている可能性もあります。

そうした変化に的確に気づき、今の自分に合ったアプローチを選ぶためにも、医師や保健師・栄養士など、信頼できる専門家のサポートを受けるのがおすすめです。

また、「これさえやれば一生健康!」といった情報には要注意です。健康にはこれひとつで完結するという万能法はありません。信頼できる情報源をもとに、自分に合った方法を冷静に選ぶことが大切です。

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おすすめの健康投資5選!

健康投資といっても、すべてが難しいことやお金のかかることばかりではありません。

ここでは、日常の中で無理なく始められ、将来の健康維持にも役立つ「おすすめの健康投資先」を5つ紹介します。

体力づくりをはじめる

健康の土台を支えるもののひとつが「体力」です。そして、体力は年齢を問わず、意識的に鍛えることで向上が期待できます。

自宅でのストレッチや筋トレ、気軽な散歩も立派な健康投資です。また、あえて金銭的な投資をおこなうことで、モチベーションの維持にもつながります。たとえば、ジムやフィットネスクラブに通うのも効果的です。最近では、24時間営業や、インストラクターによる個別サポートを受けられるプランの提供など、自分のペースに合わせて選べる選択肢が多くあります。

また、道具への投資もおすすめです。たとえば、ウォーキング派であれば、足に合ったシューズを選ぶだけでも快適さが増し、継続しやすくなります。自転車やスイミング・ダンスなど、新しい運動にチャレンジしてみるのもよい刺激になるでしょう。

「お金をかけたからこそ、続けたい」「続けた分だけ成果を得たい」という心理も、健康投資の立派な原動力です。大切なのは、自分が楽しめる方法を見つけ、日常のなかに自然に取り入れていくことです。

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外のコミュニティに参加する

「健康」というと身体の状態ばかりに目が向きがちですが、心の健康を保ち、向上させることも重要な健康投資のひとつです。そこでおすすめしたいのが、新しい外のコミュニティに参加することです。

仕事や家庭を中心に過ごしていると、関わる人間関係がある程度固定されてしまいがちです。そうした環境には安心感がある一方で、刺激が少なくなり、気持ちが沈みやすくなることもあります。

ときには、自分の興味や関心にしたがって、新たなつながりをもってみましょう。たとえば、ウォーキンググループや読書会・麻雀クラブなどの、気軽に参加できる地域のコミュニティや、社会人サークルに参加してみるのもおすすめです。また、地域のボランティア活動なども、社会とのつながりを感じられるよい機会になるでしょう。

こうした新しい出会いや交流は、心のリフレッシュになるだけではなく、将来的に自分を支えてくれる大切な「人生の資産」にもなっていきます。人とのつながりを育むことも、立派な健康投資のひとつです。

定期健診の受診

会社や自治体の健康診断は、健康状態を定期的にチェックするうえで重要な機会です。自覚症状のない異常を早期に発見できることもあり、健康を守るための第一歩といえるでしょう。

しかし、検査項目が限られていることも多く、全身の状態を網羅的に把握するには不十分な場合もあります。特に、歯・目・耳などの日常生活に深く関わる部分については、定期健診の対象になっていないことも少なくありません。

そこでおすすめしたいのが、歯科・眼科・耳鼻科などの定期的な健診です。歯や目・耳は、どれも日常生活を支える大切な器官です。しかし、痛みや違和感がないと、ついセルフケアが後回しになってしまいがちなため、気づかないうちに症状が進行してしまうことも少なくありません。

たとえば歯科であれば、3か月に一度のメンテナンスがおすすめです。定期的に歯石除去やチェックを受けることで、虫歯や歯周病の予防になります。また、眼科や耳鼻科は年に一度を目安に受診するとよいでしょう。視力や聴力は年齢とともに少しずつ変化していくため、早期に変化を捉え、必要なケアをおこなうことで将来的なリスクを軽減できます。

こうした健診習慣を早いうちから身につけることは、重症化の予防や、医療費や通院時間などのコスト削減にもつながる「先行型の健康投資」になります。 歯も、目も、耳も、一度機能を失ってしまうと元には戻りません。もし今、ちょっとした違和感をおぼえていたり、小さな不調を感じていたりするのであれば、それは体からのサインかもしれません。放置せず、早めに行動することが未来の自分を守る第一歩になります。

人間ドックの受診

人間ドックは、通常の健康診断よりも検査項目が幅広く、より詳しく身体の状態を把握することができます。年に一度の受診により、自分の健康状態を詳しく把握することができる有効な健康投資のひとつです。

検査結果が良好であれば、それはこれまでの健康投資の成果といえます。また、もし異常が見つかった場合も、早めに対処することで大きく健康を損なうリスクを抑えられます。どちらの場合においても、受けるメリットが大きいのが人間ドックの大きな魅力です。

「人間ドックは受けるのが大変そう」と思われがちですが、最近では日帰りで受診できるプランも増えており、以前よりもぐっと身近な存在になっています。まずは、近隣の医療機関の情報を調べることから始めてみましょう。

『認知症と向き合う365』の利用

健康投資というと、運動や食生活など身体への取り組みに目が向きがちですが、「脳の健康」も見逃せない投資対象のひとつです。

中高年になると、「もの忘れが増えた」「判断に時間がかかる」といった変化を感じることがあります。そうした変化のなかには、加齢だけでなく、認知症のごく初期のサインが含まれている場合もあります。

そこでおすすめしたいのが、脳の状態を定期的にチェックできるサービス『認知症と向き合う365』です。全国の提携医療機関で受けられるMRI検査と、自宅で実施できる認知機能チェックがセットになっており、認知症リスクの早期発見に役立つ健康投資のひとつです。 記憶力や判断力などの認知機能も、身体と同じく年齢とともに少しずつ変化します。だからこそ、体の健康管理とあわせて脳の状態も定期的にチェックすることが大切です。

まとめ

今回は健康投資の重要性と、おすすめの健康投資先について解説してきました。

健康の大切さは、普段は意識しにくいものですが、心と体の健康こそが毎日の生活の土台だといえます。この土台をしっかり整えることで将来の不安が軽減し、安心して暮らせる未来を築くことにもつながります。

今日から少しずつでも健康投資をはじめることで、将来の安心した生活につなげることができます。いつまでも自分らしく、よりよく生きるために。自分にできることから一歩踏み出してみましょう。


【参考文献(ウェブサイト)】

【参考文献(書籍)】

  • 朝田隆(2023). 認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること. アスコム.
  • 朝田隆・森進(2023). 認知症を止める「脳ドック」を活かした対策. 三笠書房.
  • 長尾和宏(2023). コロナと認知症~進行を止めるために今日からできること~. ブックマン.

この記事の監修者

佐藤俊彦 医師

佐藤俊彦 医師

福島県立医科大学卒業。日本医科大学付属第一病院、獨協医科大学病院、鷲谷病院での勤務を経て、1997年に「宇都宮セントラルクリニック」を開院。
最新の医療機器やAIをいち早く取り入れ、「画像診断」によるがんの超早期発見に注力、2003年には、栃木県内初のPET装置を導入し、県内初の会員制のメディカル倶楽部を創設。
新たに 2023年春には東京世田谷でも同様の画像診断センター「セントラルクリニック世田谷」を開院。
著書に『ステージ4でもあきらめない 代謝と栄養でがんに挑む』(幻冬舎)『一生病気にならない 免疫力のスイッチ』(PHP研究所)など多数。